海水浴で溺れた場合、保険は使える?
夏のレジャーの定番といえばやはり海水浴。ただ、夏の休日は必ずと言っていいほど、海で溺れた事故のニュースが報道されています。もし海水浴で溺れてしまった場合、保険は使えるのでしょうか?
答えは使えます。海外であれば海外旅行保険がバッチリ使えます。国内であれば、ケガなどの治療費は傷害保険、入院した場合は医療保険などが使えます。また国内旅行保険やスポーツ・レジャー保険などに加入していれば、様々な補償が受けられます。
もし海水浴で溺れてしまった場合、考えられる損害は以下の様なものかと思います。
- ケガなどによる治療費
- 家族が駆けつけた場合の諸経費
- 持っていたモノが壊れたり失くなった場合の修理、購入代金
- 万が一亡くなってしまった場合や、障害が残ってしまった場合の損害(お金に換算するのは難しいですが、障害が残った場合は、今の仕事ができなくなり、給料が貰えなくなるといった損害が大きなリスクです)
海水浴であれば貴重なものは持ち歩かないので、あまり3は心配しなくてもいいですよね。また近所の海水浴場であれば、2もさほど気にする必要はない場合が多いかと。4については、働いていない人であれば少し乱暴ですが、万が一の際も誰かが金銭的に困る、ということは少ないケースが多いと思います。もし働いている人は生命保険に加入しているのであれば、4はカバーされているはずです(障害については、契約内容にもよります)。
となると、心配なのは1ですが、こちらも健康保険が使えますので、一定カバーできているかと思います。万が一長期入院することになったり、保険適用外の治療(最先端の治療などが該当します)をせざるを得なくなった場合、医療保険でかなりカバーできます。
個人的に医療保険は、入院費よりもこの保険適用外の治療代をカバーしてくれるのが大事だと思いますので、もしいま契約している医療保険で、このオプションがない場合は契約を見直すことを強くオススメします。入院費もある程度は健康保険でカバーできますので、1日3000円〜5000円でも十分だと自分は思っています。
ただし、上記はあくまで「国内で溺れた」場合であり、海外となると話は別です。上述の4つの損害でみると
- 治療費→健康保険が使えませんので、かなりの金額になる可能性あり
- 家族の駆けつけ諸経費→海外で入院となると、家族も心配ですので駆けつけることも多く、その場合、航空費やホテル代でかなり費用がかかります。
- 修理、購入代金→これは国内とさほど違いはないかもしれませんね。。
- 亡くなった、障害が残った場合の損害→ここも国内とさほど違いはありません。
これとは別に、予定をキャンセルした場合の諸費用(航空費など)、レスキュー隊へ支払う費用(海外ですので、請求されるかもしれません)なども想定できます。1、2は国内よりもはるかにリスクが高いので、海外旅行保険に入っていないと、かなりの負担を強いられる可能性があります。
ですので海外旅行で海水浴などのアクティブなレジャーを楽しむ場合は、海外旅行保険は必須だと思います。クレジットカードに付いている海外旅行保険も使えますが、カードによってはかなり制限がありますし、日本語サポートデスクなど、様々なサービスを受けられることを考えると、「自分で色々手配できるから大丈夫」という人以外は、海外に関しては海外旅行保険を都度加入した方がいいと思います。
なお国内でも「国内旅行保険」や「レジャー保険」などを都度1日300円くらいで加入できる商品を、携帯電話会社が販売しています。安いので、海水浴が苦手だから不安、といった場合は加入を検討してみてください。
監視員が常時いて、遊泳禁止区域が明確になっている海水浴場であれば、日本国内はさほど心配することはありません。こういった海水浴場がアチコチにある日本は、やはり安全な国ですよね。
<参考ページ>
- ドコモ「スポーツ・レジャー保険」
- au損保「国内旅行保険」
- ソフトバンク「スポーツ・レジャー保険」
- 損保ジャパン日本興亜「海外旅行保険・充実したサービス(便利サービスの説明)」
- 損保ジャパン日本興亜「溺れた時の対処方法とは?」