自動車でインロックしてしまったら、保険は使える?
自動車のキーを付けたまま、うっかりドアを閉め鍵がかかってしまう、このようなキーの閉じ込みを「インロック」といいます。スペアキーが手元にない場合は、通常、専門業者に頼んで開けてもらうことになります。
ではこのような車のインロックには、自動車保険は使えるのでしょうか?
答えは、ロードサービスに加入していれば使え、しかも無料で対応してくれます。現状、ほとんどの保険会社の自動車保険でロードサービス(ロードアシスタンスという場合もあり)は自動でついていますので、まず使えると思っていいでしょう。また保険を使っても、嬉しいことに等級に影響はないため、翌年保険料が高くなる、といったこともありません。もちろんJAFに加入していれば、JAFでも対応してくれます。
なおインロックの修理は自分で専門業者を手配せず、まず保険代理店または保険会社に連絡し、手配してもらってください。直接自分で手配してしまうと、保険が使えない場合がありますのでご注意ください。
またいくつか注意点があります。まずインロックなどの対応は「30分程度で終わる応急処理」であることが前提です。例えばイモビライザーキーなどのセキュリティ装置がついた車の場合、対象外になることがあります。また応急処置であっても、費用がかなり高額になった場合、費用の一部が有料になる場合もあります(セキュリティ装置などがないのであれば、インロックで高額になることはあまりないとは思います。)
ただし専門業者が来てくれるまでは当然、車外で待たされることになります。大渋滞の場合、専門業者も当然、現地に来るまで相当な時間を要します。また大雪の日やGW、お盆などは、保険会社のコールセンターにそもそもまったく電話が繋がらない、繋がって手配してもらっても何時間も待たされる、ということもよくある話です。いくら無料で対応してくれるとはいえ、運が悪いと相当大変な目に遭いますので、まずはインロックをしないようにくれぐれもご注意ください。
スペアキーを常に持ち歩く、キーでドアを開け閉めする習慣をつける、といったことがインロックの予防策となりますので、ぜひ日頃から実践してみてください。