地震による津波で自動車が流されてしまった時、保険は使える?
2015/07/30
東日本大震災で、津波により多くの自動車が流されている映像はまだ記憶に新しいと思いますが、あのような状況になった時、保険は「基本、使えません」。残念ながら、地震保険でも自動車保険でも補償の対象にならないのです。
地震保険は基本的に、建物と家財(家具や電化製品など家の中にあるもの)しか補償の対象にならず、自動車は対象外です。また自動車保険(火災保険もそうですが)は、地震、津波、噴火など大規模自然災害による損害(あと戦争も)は補償してくれません。ちなみに台風は補償してくれます。
ただし東日本大震災の教訓を踏まえ、自動車保険では特約(つまり有料のオプションサービス)で、津波や地震により自動車に被害が生じた時に補償してくれる商品を、一部の保険会社では販売しています。
このように、意図的にオプションサービスに加入しないと、通常は地震による津波で自動車が流されてしまった場合、保険は使えないということを知っておいてください。ただ地震や津波の発生頻度を踏まえると、個人的にはよほどの高級車でない限り、加入はしないでもし被害を受けた場合でも、貯蓄でなんとかする、というのが賢明だと思います。
その分、地震保険にきちんと加入し、貯蓄でなんとかできない「家の補償」をしっかりカバーした方がベターだと思いますがいかがでしょうか?
保険に入るべきか、入らないべきかの判断基準は「貯蓄でなんとかできるか、できないか」という観点が参考になりますので覚えておいてください。
<参考ページ>
- 東京海上日動「地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約」
- 損保ジャパン日本興亜「地震・噴火・津波車両全損時一時金特約」
- ソニー損保「津波による損害」(※ソニー損保は上記のようなオプションサービスは販売していませんが、このような情報提供を行っているのは非常に良心的だと思います。)