ほくろの除去手術に保険は使える?
2016/04/29
年齢とともに数が増えるほくろ。
特に顔にできたほくろなどは、見た目の問題で除去したいという方も多いようです。
また痛みを伴ったり、大きくなって視界を遮ったりする厄介なほくろもありますので、その場合は除去手術をしたほうがいいかと思います。
ではほくろの除去手術を行った場合、保険は使えるのでしょうか?
答えは「日常生活に支障をきたすようなほくろの除去手術であれば、健康保険は使える。医療保険はやや微妙。美容目的であれば、どの保険も使えない」です。
健康保険はほくろの除去手術に使えるのか?
がんなど悪性のもので、放置すると危険なほくろの場合、健康保険はもちろん使えます。
問題なのは「悪性の疑いや危険性が高くないほくろ」の場合です。この場合、医師の判断によるケースが多いようです。
具体的には「大きさ」「形状(視界を遮るほど盛り上がっている、など)」で総合判断する場合が多く、当然、医師によって判断が分かれるようです。
ただ、医師にとっては「良性と判断して放置したら、実は悪性だった」となると大変な問題になりますので、傾向としては保険適用を認めるケースは多いようです。
また除去手術の「方法」によって保険の適用を変えるケースもあります。具体的にはレーザー除去の場合は美容目的なので保険は使えない。メスによる除去だと保険は使える、という判断をする医療機関もあります。
このように健康保険が使えるか否かは医療機関によってかなり異なるようです。
医療保険の「手術給付金」は使える?
医療保険はそもそも、入院や手術に対して保険金を支払うのが一般的ですが、ほくろの手術で入院をすることはあまりないため、手術に対して保険が使えるか?、つまり「手術給付金の対象になるか?」がポイントです。
一般的にはほくろが「悪性」なら手術でも医療保険は使える。良性のものや美容目的の場合は使えない、といった感じです。
<参考>
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命(長!)「保険金のお支払いの対象となる手術、ならない手術」
ただここも正直、グレイな部分があるようで、医師の診断書や保険会社によっても異なりますが、健康保険が適用されない手術であれば、まず医療保険も使えない、と思ったほうがいいでしょう。
医療機関によっては保険を使うよりも自腹の方が安いこともあるようです。
あまり保険をアテにせず、信頼できる医師や医療機関で手術を受ける、というのが一番無難かもしれませんね。