野球場でボールが当たったら、保険は使える?
甲子園シーズン真っ盛りですね。野球はやはり球場でみるのが一番楽しいと思います。最近プロ野球ではグラウンド脇に観客席を設置するなど、より臨場感を味わえるようになってきました。
球場での野球観戦といえば、気をつけなければならないのはファウルボールなどが観客席にバンバン飛んでくることでしょう。ではボールが飛んできて怪我をした場合、保険は使えるのでしょうか?
答えは「自分の保険は使えます」。傷害保険でこのような怪我は補償してくれます。傷害保険に加入している記憶がなくても、学資保険などの他の保険やクレジットカードのおまけとして知らぬ間に加入しているケースがあります。
さて「自分の」としたのは理由があります。
例えばプロ野球では、球場または球団側が主催者かと思います。主催者が観客に与えた損害は通常、主催者が加入している「賠償責任保険」で補償されます。おそらく、賠償責任保険はほとんどのイベントの主催者は加入していると思います。
ただし今回の「ファウルボールが飛んできて怪我をした場合」というのは、原則として「観客の自己責任」としているため、主催者側は賠償する必要がない、だから賠償責任保険も使えない、ということになっているようです。(観戦チケットの裏などに書いてあるそうです。)
最近、ファウルで怪我をした観客が訴訟し、主催者側が「設備の安全性を欠いていた」として敗訴する事例が出ておりますので一概には言えませんが、それでも「野球を観る時は、飛んでくるボールには自己責任で対応してね」というのが球場や球団のスタンスですので、自分の保険に頼れるようにしておいたほうがいいと思います。
怪我の場合、傷害保険に加入していなくても、健康保険で治療費は安くなりますし、入院に至った場合は医療保険が使えますので、あんまりナーバスになる必要はないと個人的には思います。
逆に「加入しているのに知らなかった」というケースは多いので、改めてクレジットカードの保険を確認してみる、などはしても損はないと思います。
ちなみに球場の外で、オープンカーを運転している途中、ファウルボールが飛んできて怪我をした場合は、自動車保険(人身傷害特約をつけている必要があります)が使えます。あまりないとは思いますが、覚えておいてください。