家の屋根や壁から雨漏りしている時、保険は使える?
2015/09/29
家の屋根や壁から雨漏りしていたら、、、ショックですよね。雨漏りを放置すると、柱などの構造部分や電気系統に甚大な被害をもたらす可能性がありますので放置は厳禁です。
では家の屋根や壁から雨漏りしている時、保険は使えるのでしょうか?
答えは「使えることもあるので、ぜひチャレンジしてみよう」です。曖昧な答えで恐縮ですが、雨漏りという「結果」に対しては保険は使えません。でもその「原因」によって、火災保険、または地震保険が使える場合があります。
原則として保険は「突然起きたもの」「偶然起きたもの」「自分が原因でないもの」この3要素が揃った場合に使えます。建物が古くなった「経年劣化」の場合、雨漏りは突然起きた訳ではありませんので保険の対象外になってしまいます。
ただ、雨漏りの原因としては経年劣化以外に、「台風で屋根が傷んだ」「地震で壁に亀裂が入った」などが考えられます。そしてポイントは「雨漏りの原因は簡単にはわからない」ということです。台風や地震で雨漏りに至った可能性は十分あります。特に素人には判断しようがありません。
なお「火災保険」では地震は対象外、「地震保険」では台風は対象外ですので注意が必要です。火災保険は加入している人がほとんどだと思いますが、地震保険は高いので加入していない人も多いと思います。その場合でも「昨年の台風が原因」ということもあります。保険を「使いたい」と請求できる権利は、原因が起きた時から3年間、とされているようです。つまり3年前までの台風や地震であれば、胸を張って主張できます。
ですので雨漏りでは保険は使えない、と諦めずに、まずは保険会社以外の専門家に相談してみてください。保険会社は「雨漏り」といった瞬間に「保険は適用外」と答える可能性が高いので、いきなり保険会社に相談するのはオススメできません。
専門家は「信頼できる保険代理店」が身近にいればベストです。その代理店で契約していなくても、もし対応が良かったら今の契約を解約し、その代理店で新しく契約することを約束すれば、快く対応してくれる代理店も多いと思います。優秀な代理店は、保険会社にどういう申告をすればいいかまで、親身になって作戦を立ててくれます。相談してみて「ではいったん雨漏りの状況を調査させてください」と言ってくれるような代理店は信頼できると思います。調査しても代理店には一銭も入りませんので。
詳しくは「優秀な代理店はどうやって探せばいいの?」をご覧ください。
もし身近に代理店がいない場合は、ネットで「雨漏り 保険」などで検索し、表示される業者から選ぶのがいいと思います。ただ上記の通り、必ず補償されるものではありませんので、そういうマイナスの情報もきちんと説明してくれる業者を選ぶのがいいと思います。業者によっては、雨漏りの修理工事を請け負うために保険をダシにしている場合もありますので気をつけてください。修理はアイミツ(複数の業者に見積もりをとること)が大原則ですので、アイミツNGの業者は避けたほうが無難です。
いずれにせよ、火災保険、地震保険ともに使っても追加料金は発生せず、等級が下がる、といったこともありませんのでチャレンジしない手はありません。雨漏りはものすごい費用がかかる場合もありませので、諦めずに頑張ってください。
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