洪水による被害で使える保険まとめ
2015/09/13
台風および堤防決壊による洪水被害を受けられた方に、心よりお見舞い申し上げます。洪水による被害について、被害の状況ごとにどのような保険が使えるのか、簡単ですがまとめてみました。少しでも生活再建の参考になれば幸いです。
洪水で建物や門、フェンス、カーポートなどが被害を受けた、流された
火災保険で「建物」を補償の対象にしてれば保険は使えます。大抵の場合、建物は対象にしているはずです。ただし、保険料を安くする代わりに、洪水による被害を補償から外す契約もできますので、その場合は保険は使えません。その場合でも、洪水以外の理由で被害を受けた部分は補償される可能性がありますので、保険会社に連絡する前に、まず保険代理店に相談してみてください。
なお床下浸水の場合、火災保険は使えない可能性があります。こちらも被害状況次第ですので、保険代理店に相談してみてください。
洪水で家具や電化製品、貴重品などが壊れた、流された
火災保険で「家財」を補償の対象にしてれば保険は使えます。家財を対象にしてない方も多くいますので、まずは保険証券を確認してみましょう。(証券も流された、紛失したという場合は、保険代理店または保険会社に連絡してみてください。両方わからない場合は、利用した不動産屋や住宅メーカーが保険代理店の可能性もありますので、連絡してみる価値はあると思います。)
なお「家財」を補償の対象にしていても、支払われる保険金に上限額や「自己負担額」という自分で一定負担する金額を決めていることがあります。自己負担額10万円で契約している場合、100万円の被害を受けても、90万円しか保険金は支払われません。
また宝石など高価なものは、事前申告をしていないと補償されないことがあります。これも被害状況次第ですので、まずは保険代理店に相談してみてください。
洪水で自動車が故障した、流された
自動車保険で「車両保険」を契約していれば使えます。ただし等級は1等級下がりますし、「事故あり」というレッテルを貼られ、保険料がかなり高くなります。洪水のような天災の場合、こういう罰則じみたものはやめるべきだと思いますが、残念ながら保険業界共通のルールですのでどの保険会社も同じ対応となります。
洪水で怪我をした、通院・入院した
傷害保険が使えます。自動車に乗っている時に怪我をしたのであれば、自動車保険の「人身傷害保険」などが使えます。入院した場合は医療保険も使えます(契約内容によっては入院した後の通院でも使えます。)
またお子さんが怪我をした場合、学資保険が使えることもありますので、加入している人は契約内容を確認してみてください。もし子供向けの携帯電話(キッズケータイなど)を利用している場合、契約時に子供向けの保険に加入している可能性もあります。こちらも携帯電話会社に確認してみてください。
洪水でペットが怪我をした、通院・入院した
ペット保険は使えますが、火災保険などは一切使えません。またペット保険も契約内容によってどこから補償されるのか、様々ですので保険会社に確認してみてください。
以上、被害に遭われた方が一日も早く普段の生活に戻れるようお祈りしております。また消防や警察、自衛隊などの皆様の奮闘に対して、心より敬意を表します。