こんな時、保険使える?

3分で保険金をゲットできる(?)シーン別攻略法

シロアリの被害にあった時、保険は使える?

      2015/08/14

シロアリの被害にあったら、保険は使える?

高温多湿かつ、木造建築の多い日本では、家に関する心配事として災害よりも「シロアリ」が心配、という人も多いと思います。目に見えないところでいつの間にかシロアリが大量発生し、気づいたら柱がボロボロで、かなりの修理費用がかかった、という話もよく聞きます。

それではこのようなシロアリの被害にあい、多額の修理費用がかかった時、保険は使えるのでしょうか?

答えは「使えません」。家に関する被害ですので「火災保険」の守備範囲ですが、シロアリのようなじわじわと進行する損害については、火災保険は使えないのです。「ネズミにかじられた」「ハクビシンやアライグマの糞害にあった」なども火災保険では補償されません。

火災保険や自動車保険などの「損害保険」を使うためには、対象となる被害が「急激」「偶発」「外来」で発生したものという3つの条件があります。

つまり「短い時間で急に」「予測できずたまたま」「外から来たもの」により起きた損害については、保険を使ってもいいよ、というルールです。

シロアリの場合は「外から来たもの」はOKですが、「予測できずたまたま」というのは、シロアリの発生条件などはある程度予測できる可能性は高いですし、「短い時間で急に」という観点では、まったく該当しないため、火災保険は使えないのです。

また、住宅メーカーやリフォーム業者などが「瑕疵担保責任保険」に加入していれば、住宅に欠陥があった場合、保険が使えるのですがこの「瑕疵担保責任保険」でもシロアリの被害は対象外、つまり被害にあっても使えない場合がほとんどのようです。

このように、シロアリの被害については、保険は使えないと思ったほうがいいでしょう。新築ではそれほど心配することはないと思いますが、中古住宅を買う場合、シロアリについては買う前に専門家に診てもらう、などの対策はしたほうがいいと思います。売主にシロアリの診断や駆除を求める、ということも主張していいと思います。

<参考ページ>

国土交通省「住宅瑕疵担保責任保険について

 

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