落雷でテレビやパソコンが故障した時、保険使える？
夏の午後、突然空に暗雲が立ち込め、落雷とともにゲリラ豪雨になる光景は日常的になってきましたね。ゲリラ豪雨による洪水も増えていますが、落雷で「渦電流」と呼ばれる強力な電気が流れ、テレビやパソコン、ビデオなどがイッキに全部故障するケースが多発しているそうです。このような場合、保険は使えるのでしょうか？
答えは「使えます」。火災保険で落雷による被害は補償してくれます。ただしテレビやパソコン、ビデオは「家財」に該当しますので、火災保険で「家財」も補償の対象にする必要があります。
テレビ、パソコン、ビデオなど電化製品の多くが故障する可能性もありますので、被害額も下手をすると数十万円になることもあり、自然災害の中では最も身近なリスクかもしれません。
もちろん落雷で屋根が壊れた、といった場合も火災保険が使えます。この場合は「建物」を補償の対象にする必要がありますが、ほとんどの方は対象にしていると思います。
もし落雷でケガをした、という場合は火災保険は使えませんのでご注意ください。火災保険は「建物」や「家財（家具や家電など）」が被害を受けた場合の保険です。この場合、傷害保険や入院した場合は医療保険などが使えます。
ちなみに落雷による被害は、火災保険が使われる理由としてトップクラスだそうです。それくらい、被害を受ける可能性が高いと思ったほうがいいでしょう。
このように火災保険は火事だけでなく、落雷、台風、竜巻などもカバーしてくれますので、火災保険の補償は充実したモノにしたほうが長い目で見ればお得だと思います。
いま契約している火災保険で「家財」が対象となっていないなら、解約して新たに加入することをオススメします。保険の場合、中途解約してもきちんと残った分は返金してくれますので、損することはありません。
最近の火災保険は普段持ち歩いているもの（携行品）が壊れても補償してくれますし、トイレや水道、鍵のトラブルの応急処置を無料で対応してくれる、といったサービスもついていることが多いため、かなり前に火災保険に加入している人は、一度比較検討してみてもいいと思います。
なお、パソコンが壊れて、大事なデータが消えてしまい多大な損失が発生した、という場合、この損失は補償の対象にならないのでご注意ください。
そのような大事なパソコンは「雷ガード機能」がついた電源タップにコンセントを繋いでおいたほうがいいでしょう。
＜参考ページ＞
セゾン保険グループ「火災保険保険金お支払い件数ランキング」
※落雷は戸建で1位、マンションで2位となっています。